何故今の就職活動はこんなにも困難で不公平なものなんでしょうか。
Q. 就活生です。
近年の就活状況は非常に困難なものだと言われ続けて、非常に苦しい思いをしています。
今企業を背負っている人の就活は、企業側から接待を受けるほどであるとされていました。
何故このように不公平なことが起こるのでしょうか。
何故今の就職活動はこんなにも困難で苦しいものなんでしょうか。
A-1. 私の先輩の時代はバブルで、猿でも内定をいただけた時代です。
ですが、世界中どこでも同じことが起こっています。
現在私はアメリカで働いていますが、2008年、金融危機の最中に大学院を卒業した部下は、就職は非常に困難なものだったということを語ります。
一方で、私の後輩は去年卒業したのですが、空前絶後の売り手市場で、すぐに就職が見付かりました。
同じアメリカの西海岸です。
日本経済の景気によって就活は不公平なものとなります。
景気が良くなればすぐに仕事は見つかるものです。
A-2. 日本で言えば、1970年~1992年、特に1980年代後半からの最後の5年間に限った話でしょう。
非常に短い期間ですね。
今では金融各社なども赤字でも常時200名~1000名採用ですが、さらに上の世代になると、リストラ抑制の割を食って0採用でしたから、まだマシになったとも言えるでしょう。
確かに不公平なものですが、言ってどうなるものでもありません。
今の状況で頑張るしかないでしょう。
A-3. 就職活動は非常に不公平な時代になりましたが、福祉国家による老人サービス社会や、産業別就労人口の推移等、様々な産業の区分の推移によって、現状の問題となっています。
青田刈りとしょうして、先手を打って企業が優秀な人財を募集するという時期もありましたが、5年も続きませんでした。
また、日本人口1.28億人の内、高齢者が占める割合は35%以上となっており、4500万人が年金受給者です。
日本の貧困率は17%をこえていますから、2170万人の人は貧困な状況にあります。
一方で、求職者はおよそ400万人が常住している状況が今です。
ハローワークに出されている求人の中には、ハローワークから依頼を受けて求人を出しており、採用する気もないのに求人だけ出していると場合も少なくありません。
50~60代の早期退職、リストラにあった求職者もまた必死で就労活動を行っています。
若者の就職が困難な状態が続くことで、少子化がますます進行の一途となり、経済沈没してしまうことは疑いようもありません。